クリスト加藤尚子
横浜生まれ。東京、ハノーバーでコンラート・マイスター教授に、リューベックでマンフレッド・フォック教授にピアノを学び、リューベックでは芸術家育成コースデイプロマと大学院を共に最優秀の成績で卒業。日本のヤングアーティストピアノコンクール及びベストプレイヤーズコンテストにて受賞。 2004年にアメリカの作曲家マイケル・テンツァー(*1957)の「インヴェンションとエチュード」を初演し、2009年にはテンツァーの作品「Let Others Name You」をCD録音した。 2015年に彼女はソプラノ歌手のアナ・ガンとゲルンスハイム・デュオを結成した。それ以来、彼女は迫害され忘れられたユダヤ人作曲家の作品の発掘と演奏に重点をおいた活動を続けている。 2019年、フリードリヒ・ゲルンスハイムの22曲の歌曲を世界初録音したデュオのCD「Verborgene Schätze」がGENUINからリリースされた。デュオは日本でも二度のコンサートツアーを行い、 2023年、日本の公共放送局NHKとNHKワールドは、忘れられたユダヤ人作曲家たちへのデュオの取り組みに関するレポートを放送した。さらに、ドイツと日本のさまざまな新聞に記事が掲載され、ラジオでも放送された。彼女はソリストとして、また歌曲リサイタルのパートナーとして、室内楽アンサンブルや様々なアーティストとのプロジェクトで活発なコンサート活動を続けている。 2024年にはアメリカの作曲家スタンリー・グリル(* 1953)が彼女のために作曲した組曲「森のミニチュア」を初演し、CD「In the Forest」が2024年11月にリリースされた。クリスト加藤尚子は、ドイツ音楽評議会(2022年)とテューリンゲン州文化財団(2025年)の奨学生に選ばれた。
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